設計時の注意点
組立図の書き方
1,示そうとするユニットの目的
例として、スライド なぜスライドが必要で、その量は適切か?
このケースでは、クランプをパネルから退避させて作業者がパネルをセット
しやすくするためのものです。
スライドストロークの根拠 -> 退避した時にパネルと十分な距離があること
スライドさせるものの重量 -> 図面に明記、速度
2,使用する機器の選定は適切か?
シリンダーの負荷率、ストロークの
余裕代、クッションは、効くストロークか? アブソーバーは必要がないか?
3,シリンダー、LM GUIDEなどの購入品の取り付け寸法に組図には寸法明記
シリンダーナックルの関係も組付け者に判るような寸法が必要
4,動作端の状態は必ず記入すること
可能な限り動作端の線は整理して
(ボルトなど)組図が見にくくならないような配慮が必要
5, クランプユニットは、スイング軌跡、開き量が適切か?クランプ力は十分か?
必ずスイング軌跡、アンクラ状態は記入のこと
シリンダーが揺動する場合、最大揺動時の形状を記入のこと
6, 番線はキリの良い数値で入れること。
定盤上面などを参考値としてSUBとして入れるのは良い
モデルを作る過程で色々と検討をしながら作成します。
多くの場合、設計者個人で判断し作成していきます。その中で、勘違い、単純ミスなどが入り込んできます。 モデルだけでは、その検討した内容、規格、購入品などが適切に使用されているかどうかは、モデルの中でしか確認できない状態では、第3者が効率的に確認はできません。
従い2D図で効率的に確認できるようにする必要があります。極論を言えば2D図の組図さえあれば、部品図も、モデルも無くてもモデルも、部品図も作成できる組図が理想です。
AIR CIRCUIT , TIME CHART, SWITCH VALVE LIST
PIPING WIRINGの書き方
これらは、すべて同時に進めてください。
作成手順
1,設備の動作順番をワークセット順番を含めて理解する。
同時にバルブ名称も決める。
2,バルブごとにシリンダーのグループ分けをする。
バルブ1個で複数シリンダー動作できるものは、消費流量が能力範囲で
あればすべて1個のバルブで制御する。
3,エアー回路を作成する。
ここで示されるバルブ名称、動作名称、AV、LS番号はすべての図面で
共通とすること
4,SWITCH VALVE LISTを作成する。 このLISTで各種銘板を手配します。
番号の付け方の規則、動作名称など規則に従う
5,TIME CHARTを作成する。
6,PIPING & WIRINGを作成する。
7, この時点で配管系統を示さないと、現合では困難な場所がないか
確認して、あれば指示図を作成、その後、必要な機器手配、また、
回路などに修正を加える。
シリンダー空気消費量
φ100-ST500のシリンダーが5kg/Cm^2 圧力で3秒で動作する場合
エアーの消費量はN(標準状態).L(リットル).min(分)で表す。
シリンダーの体積10^2.π/4 x 50 / 1000 =3.9L 3.9 X (5 +1) = 23.4NL
1分間連続で動作させた場合のエアー消費量を計算する。
60/3 X 23.4 = 468NL/minとなります。
右の表からは、0.5MPの元圧力を入れても468NLの流量を流すためには0.33MPの負荷しか動作させられないことをしめします。
クランプ目的のシリンダーは、スイングさせる先端重量は、加圧力に対して少ないため流量で制限されることは、ほとんどありません。
大きな負荷を短い時間で動作させたい時などには、注意が必要です。