電動機の選定
日頃より本コンテンツをご利用いただきありがとうございます。
今後、下記サーバに移行していきます。お手数ですがブックマークの変更をお願いいたします。https://kousyou.synology.me
1, 負荷の内容
負荷には実際の作業に消費する動力のほかに ばね,摩擦,慣性のためにも動力を必要とする。 後者三つは仕様の表面に出ないことが多いが、チェックを忘札てはならないポイントです。
2, 負荷の速度 -トルク特性
この特性は、電動機の出力特性を決めるために重要であるが、 電動機の保護形式や冷却方式の決定にも重要な影響を及ぼす。
たとえば、二乗トルク特性負荷の場合、可変速して減速しても出力は 速度の3乗で下がるので、電動機内部損失も小さくなり、 低速範囲の冷却を特に考慮しなくてもよいなど電動機の価格を左右する。
3, 負荷慣性
負荷慣性の大きさは、加減速性能や追従性を左右する。 慣性が小さいほど応答性がよく、電動機も小さくできる。
電動機のGD2をGDM、負荷GD2の電動機軸換算値をGD2Lとしたとき (GD2L+GD2L)/GD2Mを慣性係数という。
一般機械では1~3、大慣性機械では10~30になります。 大慣性負荷の場合、加減速度のトルクおよび電動機軸に加わります。
応力をチェックする (軸まがりや軸折損防止)
4, 負荷との連結
同期運転を要するものは、すべりの可能性があるベルトは使えません。 直巻電動機では、はずれるおそれのあるベルトは使えないなど負荷 連結に制限をうけるものがあります。
制御用電動機の場合、ギヤ比選定やバックラッシュに十分気をつけてください。
応答性や制御精度を大きく左右します。
5, 損失と冷却
電動機の損失による発熱を放散させるため設置場所や冷却方法に留意してください。 制御によって著しく損失が増加する機種とあまり損失の変わらない機種があります。
適用目的によって、たとえば、運転効率を問題にするか、価格を問題にするか などを検討し選定してください。
設置場所の標高、砂じんなども冷却に対し影響が大きい。
7, 保守性と価格
極力簡潔な構成にし過剰品質は避ける。 ブラシ、軸受など有寿命部晶の交換条件と交換のための構造も保守性の 良否判定ポイントになります。
8、その他の要因
以上の選定基準は基本であるが、実際の選定には、今までの実績が大きく影響される。
特に購買、制御関係との事前調整がかかせません。
制御はメカ以上に初めての製品には知識の習得が必要で、実際に起動をして制御をするまでに初めての物は、労力を必要とする。 以下に選定の手順チャートを示します。