軸継ぎ手
日頃より本コンテンツをご利用いただきありがとうございます。
今後、下記サーバに移行していきます。お手数ですがブックマークの変更をお願いいたします。https://kousyou.synology.me
軸継ぎ手の目的
1,分解しやすくしメンテナンス時に部品を交換できるようにする。
2,軸受けと軸受けの間に生じる加工誤差、(高さ、角度)を吸収し それぞれの軸受けを保護する。
3,軸と軸とを角度を持たせて結合したいときに使用する。
4,特別の機能を持たせるため(一方向クラッチ、過負荷保護など)
軸継ぎ手は各役割に対して呼び名があります。 目的の1,2項のために使用される物をカップリングと呼びます。 大きく分けて汎用モーター用の物、サーボモータ用の物に分かれます。 サーボモータ用の物は、バックラッシュが無い、慣性モーメントが小さいなどの条件が必要となり小型の物がほとんどです。 以下に軸継ぎ手の例を示します。
- チェーンカップリング
- ベローズ形カップリング
- ゴムスペーサーカップリング
- スリット型カップリング
- ディスクカップリング
中型から大型まで幅広く使用される。 分解しやすく 汎用モーターにはもっともポピュラーな継ぎ手です。
分解容易で安価 ,バックラッシュがある
小型、イナーシャ(慣性モーメント)小さい、バックラッシュが無い, 角度許容が大きい 、分解しにくい
小型、軽量、安価、分解が簡単、角度許容差が大きい
2個のハブの間に緩衝材をはさんだ構造、メーカによりノーバックラッシュタイプもある
小型、イナーシャ(慣性モーメント)小さい、バックラッシュが無い、分解しにくい
中型から大型まで幅広く使用される。 分解しやすく サーボモーターにはもっともポピュラーな継ぎ手です。 バックラッシはない
カップリングの選定
1.伝達トルク・回転数の確認
a,通常使用時の伝達トルクと使用回転数
加速時トルク、減速トルク、大きい方の時のトルク、回転数を確認
b,通常使用時の伝達トルクと使用回転数
c,非常時の伝達トルク
(干渉等で停止した場合、非常停止で、モータの回生ブレーキ+メカブ゙レーキが働いたときなど)
非常時想定がこんなな場合は、使用係数(SF)を使って簡単に求める。
T’=T*SF T':補正トルク T :負荷トルク
2、取り付け寸法の確認
a,カップリングに許されるシャフト径か確認
b,シュパンリングの場合はシュパンリング、カタログのMINボス径を満たすものを選定
c,キー結合の場合、キーを含んで使用できる範囲にカップリングのボス径を選定
3、回転数の確認
使用回転数が許容値以内であるものを選定
軸間の角度をわざとつけるときに使用する軸取っ手をユニバーサルジョイントと呼び 上のカップリングとは 用途が違う。
ユニバーサルジョイント
1ジョイント、2ジョイントタイプの物がある。つなぎ部には異物混入を防ぐためにゴムのカバー(ブーツ)を施工する。
等速ジョイント
軸と軸を角度をつけてつないだ場合 片方の軸を1回転する速度を一定にしても従動側の軸は等速にならない。 軸間の角度が大きくなればなるほどその速度変化も大きくなる。
そのような変化を防ぐために使用されるのが等速ジョイントである。 ユニバーサルジョイントに比べ構造が複雑になり高価である。